肝心のゲームはというと、ストーリー95点。ゲームプレイ40点って感じだった。ちょうど盛んなドラマシリーズ近辺(EP3とEP4の間)の話ということで尋問官が出てきたり、ソウ・ゲレラ(外見がローグ・ワンでの配役、フォレスト・ウィテカー)が出てきたりと映像作品とリンクしている部分も多くスター・ウォーズファンとしてはとても嬉しい。
ストーリーのマイナス5点分は登場キャラクターの魅力の低さと後半にかけての盛り上がりの物足りなさ。詳しく書くとネタバレになるので記事後半のネタバレパートで。
2年ほど前に買ったあと、始めては飽きて中断を2回繰り返し、3度目の正直で始めてようやくクリア。SteamDeckでプレイすると、スキマ時間にサッと再開していつでも中断しやすいので気軽に進めることができた。買ってよかったSteamDeck。
ゲームプレイに関しては、ジェダイになれるアクションゲームとしてはとても良い。ソウルライクっぽいシステムだけど死にゲーかといわれるとそうでもない。ただ雑魚敵でも囲まれるとめちゃくちゃキツいのでオーダー66でジェダイがクローン・トルーパーごときにやられちゃう理由はよくわかる。
ゲームプレイのマイナス60点分はレベルデザインへの大きな不満。変な引っかかりでジャンプが阻まれて環境死しまくるステージ、ストーリーを進めて能力の解放後でないと行けないのに行けそうに見えちゃうステージ、アフォーダンスがなくて行ける場所がわからなくなるステージ、面倒な移動、人をイラつかせる敵の配置、最後の最後だけやたらめったら強いボスなど。あげはじめるとキリがない。正直2回飽きて中断してるのはレベルデザインのせい。スター・ウォーズのIP力がなければ多分クリアできてない。
なので、映画やドラマ、アニメシリーズまで熱心に観るようなスター・ウォーズファンにはぜひおすすめしたいが、そうじゃなければあまりおすすめできない。正直、自分も最近のドラマシリーズと最近観始めたクローン・ウォーズシリーズがあってようやく楽しめた。だって尋問官とかダソミアとかナイトシスターとか言われても映画シリーズ観てるだけだと「???」やん?
あとプレイヤーの隙間移動のモーションに異様なこだわりを感じるのはなんだろう。肩越しのズームで強調される演出とはいえそこだけで5パターン以上のモーションが用意されてそうだし、クオリティもやたら高いし、隙間移動するたびに気になったw
以下、ゲーム内容のネタバレを含みます。
ストーリーの全体構成はとてもよかった。ゲーム内でオーダー66を体験できるのには感動したし、最後のダース・ベイダーとの対面ではおしっこちびりそうだった。ダース・ベイダーはEP4,5,6での最強のフォースの持ち主と言われつつも強さがあまりわからなかったのが、最近のシリーズ(ローグ・ワン、オビ=ワン・ケノービなど)でその強さをしっかり見せつけて恐怖を植え付けられていたので、その流れでゲーム内で力を振るうダース・ベイダーを前にしてもうドキドキが止まらなかった。あれは良い演出。
あとちょうどドラマシリーズのアソーカと、クローン・ウォーズのシーズン3の途中(ヴェントレスがドゥークーに復讐するためダソミアに行く話)まで観ていたのでダソミアの探検も非常に良かった。3回目にしてようやくそのあたりのお楽しみコンテンツがしっかり楽しめた感じ。
しかしキャラクターが全体的に薄すぎる!カル、シア、グリーズのメイン3人とセカンドシスター(トリラ)は物語を経てようやく魅力的にうつるようになったけど、序盤の薄さたるや。この4人がそんな感じなので、他のキャラクターに至ってはそのうちすぐ忘れそう。
ブラッカで命を救ってくれたカルの親友プラウフはカルの身代わりに死んだようなものなのにブラッカを離れてすぐ忘れられてそうだし、ローグ・ワンにも出ていたソウ・ゲレラはキャッシークを見捨てるし、ナイトシスター・メリンはナイトシスターのイメージ(アソーカやクローン・ウォーズ)からかけ離れてる上に割とすんなり仲間になっちゃうし、ちょっと気になる点が多かった。
あと最終ボスがセカンドシスター(トリラ)なのはあまり納得がいってない。プラウフの仇って感じでもないし、カルというよりシアの物語の尻を拭く感じになってしまっててなんだかなー。しかもここだけ急に難易度が高い。最後だけ急に死にゲーの空気を出してくんな。
友達から言われて気づいたんだけど、最後のステージでもある尋問官の要塞がある水の衛星トーはFallen Orderが初出しで、ドラマのオビ=ワン・ケノービで幼いレイア・オーガナがサード・シスターに連れて行かれた場所と同じなのね。ドラマを見直したらたしかにゲームと同じ要塞が映像化されてた。
しかし、カルの一味とオビ=ワンの一味の2度に渡って侵入され脱出されている要塞のセキュリティ脆弱すぎるやろ……銀河帝国ってそういうとこあるよねw