何食ったらこんなん思いつくねん。
まずこのゲームには説明というものが一切ない。メインメニューとポーズメニュー以外のプレイ中にテキストやUIが一切出てこない。どのボタンを押せば何ができるのか、そんなものはプレイ中にプレイヤー自身がやってみて見つけろと言わんばかりのゲームデザインになっている。しかし、ゲームプレイの操作で迷うことは一回もない。やばい。
ゲームカテゴリーとしてはパズルとか謎解きになるのかな。基本的には障害をひらめきで取り除いていって、一本道を進んでいくゲーム。途中に戦闘っぽいものもあるけど謎解きベースのちょっとしたアクションって感じで失敗しても死ぬという概念はない。
トレイラーなどで特徴的なオーブにダイブしてそれぞれのバイオームに入る演出は新鮮。それ自体が謎解きのギミックにもなってる。後半はダイブにダイブを重ねていくので(たとえるなら映画インセプションのような状態になる)、めちゃくちゃ頭が混乱してくる。そんな状態でもレベルデザインがめちゃくちゃよくできてるので、ゲーム自体が破綻することはないし落ち着いてやれば必ず道が拓ける。やらないとわからんのだけど、本当によくできている。
あとアートディレクションが良すぎる。人工的だけど生物的なちょっと気持ち悪いんだけど洗練されたスタイライズドな雰囲気がめちゃくちゃいい。それぞれの物体の動きや演出もめちゃくちゃいい。いいとこしかない。
10時間かからないくらいのプレイ時間。トロコンも注意深くやれば攻略とかなくても1週目でできるくらい。プレイが濃密なので体感的には短くは感じなかった。ゆっくり腰を据えてプレイしたいときにはぜひおすすめしたい。