サイコパスみのあるデンゼル・ワシントンの不気味さはやはり健在。マッコールさん相変わらずおっかねぇ。
今回の舞台はイタリアの小さな田舎町。ここがまた雰囲気が良い。街に住む人々や生活感がとても心地よく描かれている。旅行に行ってその空気を味わいたい。そこに自分の居場所をみつけるマッコールさんの異質さが際立つ。
しかも今回は今まで以上に敵に情け容赦ない。敵は準備の間すら与えてもらえない。観ている側にも心の準備をさせてもらえない。そこはとにかく観て感じてほしいのだけど、簡単にいうと「あ、もうここで殺っちゃうんだ・・・」くらい予想外の早さで決着がつく。
導入に関しても、マッコールさんは最強で容赦ないのは知ってるよね?的な感じで、ほぼやっつけちゃったあとの状態から始まる。そこは1作目2作目同様に、最初の小手調べ的な描写は欲しかった(そこがこのシリーズで一番好きかもしれない)。
そんなわけで、前作までにのような待ち構える敵を次々とやっつけていく爽快感は少ないけれど、マッコールさんの底しれぬ怖さはこれまで以上だった。